心から

自分の事を、あまり信用できたことはない。
でもこれはきっと、自分で目標を決めて、それに向かって、
自分なりに努力をしていたなら、きっと信用できるようになるだろう。



でも、他人は?
たまにね、心から誰かを信用して、信じられて頼って、
一途にずっといられたらって思うんだ。


もうこの年になれば、
人は弱い生き物で、完璧じゃないって分かってる。


今の彼が、結果的に私を傷つけることがあっても、
「傷つける」ことがしたかったわけじゃないってくらいは信用してる。


ずっと一緒にいるためには、
どこまでその人の事を許せるかってことくらい、
なんとなく分かってる。


それでもたまに、
誰かの全てを信じられて、安心していたいと思う。

「信じる」って定義が、
よく分からないけど、そう思ってしまう。




もしかしたら、全身全霊をかけて「信じる」ことができるのは、
親子間だけじゃないかと最近思う。
どういったことがあっても、結果がどうでも、
それが精一杯の結果なんだと思えるだろう。



もし誰かを信じることができないのなら、
信じられる側の親になるしかない気がする。


でもなんだか、
書いていて少し寂しい。


恋人と二人でいても、一人ずつ。



二人とも怖がりなだけだろうか。
自分を信用できないからなのだろうか。



何も心から相手に誓えないから、
ただ側にいるのだろうか。



確かにお互い大事に思っていて、
愛していて、


それは確かなことなのに。